3月, 2013年

葬儀に必要となる係について

葬儀をスムーズに進めるため、様々な係を設けます。
ここでは葬儀に必要となるか係とその仕事内容についてお話します。

喪主:葬儀の最高責任者です。葬儀に関することすべての決定権を持ちます。
弔問は、喪主が主に受けます。
故人ともっとも縁が深い人がなるのが一般的です。

世話役代表:各係のまとめ役です。葬儀社と打ち合わせをする際も出席します。
喪主と相談して、通夜、葬儀の全てを取り仕切る人です。
人望があり統率力がある方に頼むのがよいでしょう。

次に最低限必要とされる係です。

会計係:香典を管理したり、現金の出納や精算、
出納長の記入 などの経理を担当します。 
御葬式ではたくさんのお金を扱うことになるため
親戚や勤め先の親しい人を選びます。

弔事のアクセサリーについて

弔事に参列したときには、小物はとても目につきます。
マナーを守らないと目立ちますので、しっかりと覚えておきましょう。

基本的に、弔事でつけていいアクセサリーは結婚指輪だけです。

もし、他に身に着ける場合には、
白、黒の真珠、もしくは黒オニキスなどの一連のネックレス、
一粒のイヤリング、などを選びます。

二重になっているものは「重なる」意味があるため、
不幸の連鎖の想像につながります。
避けるようにしましょう。

バッグは黒で、光沢がない布製のシンプルなものが
正式のものです。

革製のものは殺生にあたりますのでNGです。
また、飾りや金具が目立つものは避けましょう。

ハンカチは無地の白か黒を。
雨の日に傘を持って行く場合は黒、など
小物類は黒いものを選ぶようにします。

男性の略礼装(洋式)

一般会葬者として、お通夜、葬儀、法事などに参列するときにいは、
黒い色のスーツ、または、地味な色のダークスーツでよいでしょう。

特に黒い色のスーツ(ブラックスーツ)は、
弔事だけでなく、慶事にも通用するため1着持っていると重宝します。

黒無地で、シングル、もしくはダブルのスーツです。

ただ、同じ黒い色とは言っても
染め方によって濃さが変わります。
色合いからスーツの値段がわかるため、もしも、気になる場合は、
注意をするとよいです。

ダークスーツは、無地、もしくは地味な色合いのストライプが入ったスーツです。
色は濃紺や、濃いグレーです。

どちらのスーツを着る場合も、靴と靴下は黒を選びましょう。
ネクタイは黒で、ネクタイピンを着けないようにします。

急な弔事の場合は黒以外でも構いません。

女性の略礼装(洋式)

お通夜や、お葬式、告別式に参列する際、
知らせが急な場合もあります。

そのような時は、略礼装で弔問しても良いでしょう。
法要なども同様です。

とはいえ、あまりカジュアルすぎる服装は避けます。
黒、グレーなどの地味な色合いで、華美でないもの、
シンプルなものを選ぶことをおすすめします。

例えば、スーツとスカートの組み合わせで、
黒のストッキングなどがよいです。

スーツはなるべくえり元が大きく開いていないものが好ましく、
もし空いているならば黒いブラウスを合わせると
肌の露出が抑えられます。

足元はシンプルなパンプスがいいでしょう。
ブーツ、サンダルはカジュアルすぎるため、避けます。
タイツもカジュアルな雰囲気になるのでやめ、
ストッキングにします。

一般会葬者という立場でしたら、
パンツを履いていくこともできます。
パンツを選びたい場合には、
シンプルなジャケットを組み合わせればましょう。

急な時に略礼装として重宝するので、日ごろから
黒いスーツを1着用意しておくことをおすすめします。

女性の準礼装(洋式)

葬儀告別式に参列する際、
一般の会葬者としての立場ならば、準礼装の喪服を着まyそう。

なるべく目立たないデザインのものが好ましいです。

胸元が大きく開いたものなど、肌が大きく出るものは避けた方がいいです。
ただ、冬場は喪服だけでは寒くてたいへんですね。
その場合は防寒対策としてのコートの着用はかまいません。

コートの色も、黒やグレーを選びます。
毛皮や革のものは避けます。それらは、殺生を意味するためです。

髪が長い場合は黒いゴムなどでまとめておきましょう。
髪飾りは使用しないのが良いですが、もし必要ならば黒を選びましょう。

–まとめますと–

服装は華美でない黒いツーピース、ワンピース、スーツ。
ハンドバッグは手に持つタイプで布製。光沢のないものにします。
革製のものは避けます。
アクセサリーはパールネックレスなどを1つにします。
足元はストッキング黒かナチュラルなもので素肌を出さないようにします。
靴はヒールがある飾りのないものにします。
髪型はすっきりまとめあげます。

弔事に子供を連れていくときの服装

弔事に子供を連れていくこともあるかと思います。

もし、連れていく子供が、中学生、高校生である場合は、
学校の制服が正式の礼装ということになります。

学校の制服がない場合には、紺、黒の地味な色の服装を
心がけましょう。

また、子供が幼い場合には、
親戚や遠方の弔事でない限り、なるべく子供を連れての弔問は
控えた方が良いです。

やむを得ず連れて行く場合には、
焼香などを終えたらすぐに帰るなどの配慮が必要です。

子供には、悲しみの場であるお葬式のことをしっかりと説明し
大人しくするように言い聞かせるようにします。

このときの幼い子供の服装は、
白いシャツに黒いスカート、ショートパンツ、など、
地味な色合いのものを選べばよいでしょう。

お通夜のときの服装

不幸の知らせは、日常生活の中に突然入ってくるものです。
いつ、どんな場所で、耳にするかは前もってわかるものではありません。

その為にも、喪服を1着は用意しておきましょう。

喪服は本来では喪に服する人たち、=遺族が着るものでしたが、
今は弔事の場合は全員が着るのが一般的です。

通夜に参列するときには、
もしあなたが一般会葬者の立場ならば

地味な色目の服装を心がければよいでしょう。

通夜は訃報から、時間を空けず行います。
その席で喪服を着ていると「あらかじめ喪服を用意していた」
または、「あらかじめ亡くなることを考えていた」という風に
受け取られてしまう可能性もあります。

ですから、駆けつける場合には地味目の服装にしましょう。
女性でしたら、黒か、地味な色の落ち着いた服装、
男性ならば黒か暗い色のスーツが好ましいです。

ただ、もしあなたが、通夜のみに参列して、
葬儀告別式には出ないという時には、喪服を着ていくこともあります。

その際は遺族にその旨を伝えるとよいでしょう。

枕勤めについて

枕飾りをした後、僧侶にお経をあげてもらうことを
「枕経」とよびます。

そして、枕経をあげてもらうことを「枕勤め」と呼びます。

亡くなって一番初めの仏事が、これです。
僧侶が枕勤めをしている間は、遺族、近親者は後ろに座り、
故人の冥福を、ともに祈ります。

服装は喪服である必要はありませんが、
華美なアクセサリーは控えて、
地味なものを着るようにしましょう。

本来は、枕経は亡くなったあと
すぐに行うものでした。

ですが、現代では、
自宅ではなく、病院で亡くなることもあり、
そうなりますと自宅へ遺体を搬送することになります。

ですから、自宅で遺体を安置してから、行うようになりました。

枕飾りについて

遺体を安置したら、その枕元に、枕飾りと呼ばれる、供物をささげるための、
仮の祭壇を作ります。

その前に、仏壇と神棚が一緒にあるお宅の場合は、
神棚封じをします。

これは、神道では死を「けがれ」ととらえるため、神棚の神様にけがれが及ばないように、
との思いがあります。

神棚封じでは、神棚の扉を閉め、外側から白い紙を貼ります。

枕飾りは、白木か、白い布をかけた台の上に、
「三具足(みつぐそく)」を置きます。
香炉、燭台、花立、の3点です。

そして、香炉には線香を一本立、
燭台にはろうそくを一本灯します。

この火は夜通し絶やさないようにします。

花立には「樒」と呼ばれる枝を差します。
ただ、樒が手に入らない場合は、菊や白百合などの花を用いてもいいです。

ほかには、仏壇の鈴、湯飲みかコップに入れた水をおき、
枕飯、枕団子(6個)を飾ります。

枕飯とは、故人が生前使っていたお茶碗にご飯をてんこもりにして、
真ん中にやはり故人が使用していた箸をまっすぐに立てたものです。

枕団子は上新粉を水で練って作ります。
数は、地域によっては変わります。

このようなセットは、葬儀のセット料金に含まれていることが多く、
葬儀社が用意してくれるのでそろえる心配はありません。

一般的な清拭についてのお話

臨終をつげられ、末期の水を取った後は、
故人を清らかにするために遺体を清めます。

この一連の作業を「湯灌」とよびます。
体を清めるだけでなく、故人の今までの苦しみ、迷いを
遺族が洗い清める意味合いです。

現在は、アルコールに浸したガーゼ、脱脂綿などを用い、
全身を軽くふく形が多いです。
これを「清拭(せいしき)」と呼びます。

本来は「逆さ水」で全身を洗い清める方法でした。
逆さ水とは、たらいの中に水を先に入れておき、
そのあとお湯を足して作ったぬるま湯のことです。

遺体を清拭にて清めた後、
耳、鼻、口、肛門、などの穴に脱脂綿を詰めてきます。

病院でなくなった場合、このような処置は看護師が行います。
また、自宅で亡くなった場合は、葬儀社で行うようになっています。

手伝いたいときには、もちろん、
遠慮なく申し出てもいいのです。

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