7月, 2012年

埋葬料や葬祭費について

健康保険に加入していた場合、
ご遺族が埋葬料、葬祭費を受け取れます。

受け取るには、手続きが必要です。
以下に、各保険ごとの受け取り方を記します。

1)国民健康保険

亡くなられたご本人が被保険者であった場合、また、被保険者の扶養に入っていた場合、
葬祭費を受け取れます。

市町村により、支給額が異なりますが、3万円から7万円の金額です。
受け取り人は喪主となります。

市町村の役場で「国民健康保険葬祭費支給申請書」へ記入して提出することで受け取り手続きができます。

その際、国民健康保険証、印鑑、口座振替依頼書、死亡診断書、葬儀の際の費用の領収書などが必要です。
何が必要か、という点につきましては、お住まいの地域によって多少異なる場合がございます。
実際に役所に出向く前に確認しておくとよいでしょう。

申請の期限は、亡くなられた後2年以内です。
この期限を過ぎてしまった場合、この支給は受けられません。
忘れてしまわないよう、できるだけ早く手続きを済ませることをお勧めします。

2)社会保険

社会保険の場合でも、埋葬料を受け取れます。
金額は、一律で5万円となっています。

申請は、社会保険事務所、もしくは、勤務先の健康保険組合へ書類を提出します。
この手続きは、勤務先が代わりにやってくれることもあります。
一度、連絡をして確認するとよいでしょう。
手続きに必要なものは、同じく、国民健康保険証、印鑑、口座振替依頼書、死亡診断書、葬儀の際の費用の領収書などです。

おなじく、期限は2年です。

葬儀後の各種手続きについて

大切な人が亡くなり、悲しみの中ですが、
どうしても必要な手続きがございます。

市町村、社会保険などへの手続きは、お葬式や埋葬をできるかどうか、という部分にかかわる大切なことです。
どんなことが必要なのかを知っておくと、いざという時にあわてずに済みます。

ここでは、葬儀後の各種手続きと、その期限についてお話します。

1)死亡届
亡くなられて7日以内に提出します。
用紙は病院や、役場に用意されています。
A3サイズで左側に死亡届、右側に死亡診断書という形が多いです。

2)世帯主の変更手続き
死後14日以内に行います。

3)国民健康保険
市町村役場に資格喪失届を提出し、併せて保険証を返します。
死後14日以内です。
もし、ご遺族が、故人の扶養に入っていた場合には、
国民健康保険への加入の手続きをできるだけ早く行いましょう。

4)介護保険
市町村役場に資格喪失届を提出し、保険証を返します。
死後14日以内です。

上記が公的な手続きです。

このほかにも、生命保険の保険金請求や、自動車などの名義変更、
その他さまざまな手続きや届け出が必要になります。

いろいろとしなくてはならないことがあり、大変ですが、
一つずつ確実に手続きをしていきましょう。

各種手続きについて、詳しくはこちらにまとめてありますので、
併せてお読みいただければと思います。

>>ご葬儀後の各種手続き

死亡診断書について

医師により、亡くなられたことを確認した後、死亡診断書が書かれます。
これは、役所へ提出するためのとても大切な書類です。

葬儀のことで慌ただしいため、紛失しないように注意が必要です。
本来は、死亡診断書と死亡届を提出する手続きを遺族が行うのですが、
何かと慌ただしい遺族に代わって、葬儀社が手続きを行ってくれる場合もございます。

死亡届は、死亡の事実を知った時から7日以内に提出しなければなりません。
提出する場所は、死亡した市町村、または、死亡者の本籍地、
届出人の所在地などの市町村の役場です。

死亡届の提出により、戸籍に、死亡という記載がされ、
住民票も消除されます。

届け出の際は、死亡届所1通と印鑑が必要です。

役所では、365日、24時間、受け付けています。

ご臨終 末期の水

「末期の水」についてお話します。
末期の水、とは、新しい筆や、箸の先に脱脂綿をまいたものに水を含ませ、
ご遺体の口元を、水で潤すことをいいます。

死に水を取る、との言葉を使うこともあります。

亡くなられた方の命がよみがえってほしい、と、願う、
遺族の心を表した儀式ともいえます。

むかしはご臨終の間際に行いましたが、
今は、息を引き取ったのちに行うようになっています。

末期の水は、
一般的には、喪主、血縁の近い方、という順で行います。
配偶者、子、両親、兄弟姉妹、子の配偶者、孫の順です。

ご遺影について

祭壇の中央に飾るご遺影は、故人が気に入っていた写真の中から、
亡くなった年齢にできるだけ近いものを選びましょう。
正面を向いているものがよいでしょう。

故人の人柄がよくわかる、にっこりとほほ笑んだ写真を選びます。
以前はご遺影は白黒でしたが、現在ではカラー写真が多いです。

小さな写真でも葬儀社で引き延ばしをします。

突然のことで、写真が見つからないこともあります。

ご遺影のためということではありませんが、
生前ご家族でポートレートを撮っておくのもいいのではないでしょうか?

その中でお気に入りの1枚を見つけておくといいですね。

無宗教葬とは

無宗教葬とは、仏式、神式、キリスト教式、などのような宗教色のないお葬式のことです。

宗教にのっとったお葬式ではないため、決まった形はありません。
宗教とは無関係となりますので、導師は存在しません。
どのように執り行っても自由です。

故人が愛した音楽を流すのが最近の流行です。
思い出のスライド上映したり、思い出の言葉を語ったり、
故人やご遺族の意志で執り行います。

また仏式で言うところの「ご焼香」の代わりにお花を手向けることが多いです。
故人のご遺族やご親戚などによって、棺にお花を添えて出棺となります。

東京葬儀式社でも無宗教葬の祭壇や、式次第のご用意がございます。

数珠について

数珠は、お通夜の時にも、できるだけ持っていきます。
数珠はもともと、お経を読むときに、何回唱えたのかを数えるためのものです。

珠の数は108個あるのが正式な数珠です。これは煩悩を表しています。

短いものの場合は、左手の親指にかけるようにして持ちます。
長いものは、両手の中指にかけます。このとき房が真ん中に来るようにします。

合掌の時は、もったまま手を合わせます。

数珠は必ず手に持ちましょう。
椅子や畳の上に置くことは、絶対に避けましょう。

お香典について

お香典についてお話しします。

お通夜、告別式に参列することになって、お香典はどうしたらいいのかしら?と、疑問に思うことがおありでしょう。

そもそも、お香典は、線香やお花の代わりに霊前に供えます。
もともと、故人にお花を供えていたのですが、現在では現金を包むようになりました。
不祝儀用ののし袋に現金を包んで、お通夜またはお葬式のどちらかで持参するものです。

その金額は故人とのかかわりによって変わってきます。
ただし、4、9、という金額は「死」「苦」を連想させるため、タブーです。
お香典は不祝儀袋に入れて、袱紗もしくはハンカチで包んで持っていきます。
死の予測してあらかじめ準備していた、と思われてしまうことを避けるため、新札を包まないようにします。
もし、手元に新札しかなかった場合には、折目を付けて包みます。

表書きは薄墨で書きます。これは涙で墨が薄まったという意味があります。
仏教では、「御霊前」「御仏前」「御香典」
キリスト教では「献花料」
神道では「御玉串料」「御神前」と書きます。

お札が2枚以上になる場合は、お札の向きをそろえます。
不祝儀袋の中包みは、上側を下側にかぶせるように重ねましょう。

祭壇に供える際は表書きを自分の方向に向けておきます。
受付の場合は受け取る人に向けて渡します。

火葬式について

火葬式についてお話しします。

火葬式というのは、通夜・告別式を行わずに火葬のみを行います。
一般的なご葬儀の流れでは、ご逝去された後、故人様をご自宅(もしくは斎場)まで搬送し、
通夜、通夜振る舞い、告別式、火葬、精進落とし、という流れで行われます。

火葬式では、ご逝去後、故人様を火葬場に搬送し、火葬の流れとなります。

出来るだけご葬儀を質素に、という故人様の遺志がある場合や、
後日、しのぶ会を開かれるためにご火葬をするなど、様々なお考えの方がこの形を取られます。

火葬式の場合、費用を抑えることができる点がメリットですが、
お通夜や告別式というお別れの儀式を行わないため、心行くまでお別れをする時間がありません。

弊社のご火葬プランでは、火葬場にてお別れのお花入れをしていただき、
お別れとなります。

費用をできるだけ抑えたい、けれどお別れの時間はできるだけとりたい、
そのようなお考えであれば、家族葬をおすすめいたします。

お通夜の服装 参列者

突然のお通夜。
弔問の際、どのような服装をすればいいのでしょうか?

お通夜の弔問のときには、喪服で訪れることはしません。
準備していた、と思われてしまうことも考えられますので、
地味な色味の服装をしていくのが普通です。

訃報に急いで駆けつけました、ということになるのですが、
だからといって派手な服装やアクセサリーは控えましょう。

ただ、最近では、お通夜の弔問のみで、告別式には参列しないという場合も増えています。
そのため、喪服を着て出席する方も多いです。

喪服で弔問するときは、遺族の服装よりも、格が上にならないように気をつけましょう。

具体的には、

男性は、黒、紺、グレーなどの色味の無地のスーツ。ネクタイは黒が望ましいです。
喪服の場合も、上下黒のスーツで、白いワイシャツ、黒いネクタイ、靴下、靴、というかたちにします。

女性の場合は、黒、紺、グレーのなどの地味なワンピースやスーツで。
喪服の場合は、黒のワンピース、もしくはスーツにします。
ストッキングの色は肌色、もしくは黒です。
靴やバッグは黒にしましょう。

子供を連れていく際には、男の子は白いシャツにグレーや紺のブレザー、ズボン、
女の子は白いブラウスに、グレーや黒、紺のスカートがよいでしょう。

また、制服がある学校に通う学生の場合は、制服で弔問するのが望ましいです。

女の子の場合は華美なリボンや髪飾りは身につけないようにしましょう。
また、乳児を連れていく場合は、赤いものを避けましょう。

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