‘葬儀 豆知識’

女性の略礼装(洋式)

お通夜や、お葬式、告別式に参列する際、
知らせが急な場合もあります。

そのような時は、略礼装で弔問しても良いでしょう。
法要なども同様です。

とはいえ、あまりカジュアルすぎる服装は避けます。
黒、グレーなどの地味な色合いで、華美でないもの、
シンプルなものを選ぶことをおすすめします。

例えば、スーツとスカートの組み合わせで、
黒のストッキングなどがよいです。

スーツはなるべくえり元が大きく開いていないものが好ましく、
もし空いているならば黒いブラウスを合わせると
肌の露出が抑えられます。

足元はシンプルなパンプスがいいでしょう。
ブーツ、サンダルはカジュアルすぎるため、避けます。
タイツもカジュアルな雰囲気になるのでやめ、
ストッキングにします。

一般会葬者という立場でしたら、
パンツを履いていくこともできます。
パンツを選びたい場合には、
シンプルなジャケットを組み合わせればましょう。

急な時に略礼装として重宝するので、日ごろから
黒いスーツを1着用意しておくことをおすすめします。

危篤を知らせる相手について 遺族側の心得

病院にて、医師から「危篤状態」と告げられたら、
最後の別れをする人たちに連絡を取らなければなりません。

基本的に、危篤を知らせる相手はこのような方々です。

・家族や近親者。
 両親、妻子、親しい親族、
 兄弟、姉妹、祖父母、孫
 配偶者の両親、兄弟、姉妹
 おじ、おば、甥、姪

もし、交流が途絶えているような肉親でも、最後に会える機会となります。
ですから、できるだけ会えるように連絡をしてみるとよいのではないでしょうか。


・本人の親しい、深い間柄の友人、知人


・勤務先や学校、関係団体などの公的な方々

どなたに知らせるばあいでも、本人が会いたいと願っている相手に、
お知らせすることがとても大切です。

死期が迫っていることを先に医師に告げられた時には、知らせる相手を
まとめておくとよいです。

危篤の知らせに代理で駆けつける場合は

危篤の知らせを受けたとき、知らせを受けた本人が出席できないという場合、
代理で駆けつけることがあると思います。

頼む相手は家族や仕事の同僚などです。
夫や妻、成人した子供でも構わないと思います。

代理で駆けつけたものが、故人や遺族とは顔を合わせたことがない時には、
「代理で駆けつけた」という点とその理由、事情を手短に伝えましょう。

そして、香典の表書きには、本来出席するべきであったものの名前を書くようにします。

記帳するさいにも、本来出席するはずだった人の名前を記し、
そしてその下に「代」と書きます。

代理で頼んだ人が使った交通費や宿泊費はきちんと確認しておくことをおすすめします。

代理を立てた場合、本人の口からお悔やみの言葉を述べたいと思うかもしれません。
ですが、そのために電話で連絡することはやめましょう。

なぜなら、遺族は弔事で忙しい状況です。
電話を掛け、電話口に呼び出すということは、配慮に欠けることになりかねません。

代理人に任せましょう。

葬儀の各種手続き・申請先についてのまとめ3

亡くなられた後に、しておかなければならない各種手続きについての
まとめの続きです。

○運転免許証を返却する。

故人が運転免許を所有していた場合は、警察署に届け出て、
返却します。
なお、更新の手続きをしなかった場合には、免許は自然に消滅します。

○クレジットカードを脱退する

故人が所有していたカードの会社に、
クレジットカードを返却します。
そのときに、合わせて未払い分も清算します。

○株式、社債、国債の名義変更
故人が所有していた場合には、その名義を変更します。
申請先は、証券会社や信託銀行です。
手続きの方法は会社によって異なるため、
指示に従いましょう。

○雇用保険の資格喪失届
雇用保険については、亡くなられた後に資格がなくなるため、
届け出ます。

申請先は、会社です。その後職業安定所になります。
もし、故人が失業保険を受けていた場合は、遺族に手当てがあるため、
問い合わせてみましょう。

よい葬儀社を選ぶには

葬儀は一生に何度も行うものではありません。
突然、大切なお身内が亡くなった場合には、何をしたらいいのかと、
途方に暮れてしまうこともあると思います。

そんな時こそ、葬儀社の役割があると考えます。

葬儀社はいわば、葬儀のプロです。
ご遺族が通夜、葬儀・告別式、などの一連のお葬式の行事を
安心して執り行えるように、準備や進行をサポートする役割を担います。

また、葬祭に関する高度な知識や、技能を持った
「葬祭ディレクター」もいます。

これは厚生労働省認定の資格です。
弊社には一級葬祭ディレクターが在籍しております。

不安の多い葬儀だからこそ、信頼のおける葬儀社を選びたいものですね。

では、よい葬儀社とはどんな葬儀社でしょうか?
いくつかポイントをあげてみます。

・費用面での不安がないよう、見積書を事前に作成して、詳細を説明してくれる
・個々の単価などが明瞭。セット価格についても、明細をきちんと見せてくれる
・葬儀の選択肢がいくつかあり、押し付けることがない
・ご遺族の希望を汲んだ提案をしてくれる
・いつでも対応してくれる
・質問には丁寧に受け答えをしてくれる
・こころのこもったアドバイスがある

このようなことではないでしょうか。

葬儀の時に声を掛けてきた葬儀社が、もしも、
説明もないまま強引にプランを進めようとした場合には注意が必要です。

きちんと誠意ある対応をしてくれる葬儀社かどうか、
電話の対応や、説明のときにもうかがい知れるのではないでしょうか。

悔いのないお葬式のために、良い葬儀社を選ぶためのポイントを
頭の片隅に置いてくださればと思います。

弊社でお葬式を終えられたお客様のご感想をまとめてあります。
参考になりましたら幸いです。

東京葬儀式社 お客様の声

中陰について

亡くなられてから四十九日の間を「中陰」呼びます。
亡くなられた方が、あの世へと旅立つまでの期間を指すのです。

生と死、陰と陽の間にいることから「中陰」と呼ぶようになりました。
この期間はご遺骨は自宅に安置します。

その際に安置する場所が、中陰壇です。
中陰壇には、骨箱のほかに、ご位牌や遺影、花立、
ろうそく(燭台)鈴、香炉、などを置きます。

これは、葬儀社が用意してくれます。

その間の儀式としては初七日、二七日、三七日がありますが、
初七日は、葬儀の後にそのまま行ってしまうことが多いです。

この間に納骨を行うのが一般的です。
当日は遺骨と、埋葬許可証、そしてお花や線香、ろうそくなどをもって
お墓に出向きます。

そこで、お墓にお骨を収め、卒塔婆を墓石に立てます。

ご臨終の日から数えて50日目を「忌明け」と言います。

キリスト教(プロテスタント)のお葬式

キリスト教、プロテスタントでは、死に対する考え方がカトリックとも仏教とも違います。
プロテスタントでは、死後、人は天に召されて神様に使えるとされています。

ですから、祈りの対象は神様です。
神に祈りを捧げます。

そういう意味で、プロテスタントの葬儀は、神へ感謝し、遺族を慰めることが目的です。
故人の冥福を祈る仏教とは異なる考え方ですね。

一口にプロテスタントと言っても、実は多くの宗派があります。
ですから、キリスト教のプロテスタントの葬儀を行う時は、宗派の教義に従います。
葬儀の際、教会と綿密に打ち合わせをしなければなりません。
葬儀社とも、摺合せが必要です。

プロテスタントでは、式次第、祈りの言葉や讃美歌の歌詞を書いた印刷物を、
会葬者に配り、ともに祈りを捧げます。

この印刷物の用意もしなくてはなりません。

会葬者は、遺族より先に席に座ります。

葬儀の儀式は、オルガンの演奏に始まり、
皆で聖書を朗読、祈祷をします。
その後、故人の略歴紹介があり、讃美歌を皆で歌います。
弔辞はそのあとに読まれ、献花にて葬儀が終了する、という流れが普通です。

神式葬儀の心得

仏式のお葬式については、参列したこともあるし、
なんとなく予想がつくものです。

けれど、神式のお葬式となると戸惑うかたもいらっしゃるでしょう。

現代では神式のお葬式も仏式のお葬式も流れは大きな変わりがありません。
ですから、それほど気をもむことでもないのです。

とはいえ、気を付ける部分はもちろんあります。
呼び方のうえでもお通夜が通夜祭と呼ばれたり、葬儀を葬場祭と呼んだりと、
違いがあります。

仏式のお葬式では、「ご冥福を」「成仏してくださいね」「供養になります」という言葉を
よく用いますが、
神式のお葬式ではこの言葉は使いません。

「死」をどうとらえるか、の違いによりますので、
お葬式の席で、間違って使ってしまわないように気を付けましょう。

他に、神式独特の儀式といえば「手水の儀」というものです。
これは、お葬式に限らず、神道の儀式では必ず登場する儀式です。
神社にお参りに行くと、手をお水で浄化しますが、
身を清めるためのものです。

正式な作法は知らないかもしれません。
もしわからなくても大丈夫です。
係の人がいれば、作法を聞けば、きちんと教えてくれることでしょう。
また、周りの人の行動を見てまねるというのもいいと思います。

その場にいってあわてなくても済むように、
知識として知っておくのもいいのではないでしょうか。

神式葬儀と神棚の位置について

神式のお葬式では、最初に「神棚封じ」をおk内ます。
たとえ仏式でお葬式を行うとしても、もしご自宅に紙談があるときには、
神棚封じをします。

神棚は、不浄なけがれが入らないように、と、
お葬式の際にも細心の注意を払っています。

ですから、不敬にならないよう設置の場所や方向にも気を付けなければなりません。

神道でたっとばれているのは、「清く明るいこと」清明であることです。
神棚も、清潔で陰気にならない場所に設置します。

私たちの目線よりも、高い位置に、見上げる場所に設置するのが普通です。
神様を見下ろす、ということはできないんですね。

そして、騒々しい場所は神様も好きではないですから、出入りの多い部屋は避けるようにしましょう。

神棚の方角で、良いとされているのは「南向き」「東向き」「南東向き」の3方角です。
太陽は東からのぼり、南を通ります。
それが清明の方角、とされているのではないかと思います。

神棚は太陽の方角を向けるのがよい、と考えればわかりやすいかと思います。
古事記に登場する天照大御神は太陽神として伊勢神宮に祀られています。
それも、神棚の置き方に関係しているのではないでしょうか。

そうは行っても、昨今は住宅事情もあり、
理想的な位置におけない場合もあります。
その時には、鬼門の北東、不浄のトイレを避け、きれいな場所に置くようにすればいいです。

清潔で崇敬の念でお祭りするということがとても大切です。
そして、神様は忘れてしまうといなくなってしまうと言われています。
常にお祀りしていることも大切です。

神棚封じについて

神道での「死」のとらえ方は、仏式とは子泊まります。
死は、けがれ、と考えられています。

身内が亡くなると、人の「気」が「枯れる」ということから「気枯れ」となり、
その言葉が「けがれ」になったのが、本来の意味です。

ですから、けがれは汚いという意味ではありません。
けがれにより、残された家族の命、生命力が減退しないように、
「気枯れ」の死を浄化する、という思いがあるのです。

神道では、家族が亡くなると、神棚封じをします。

神棚に白い紙を貼って封印するのが神棚封じです。
この時、ピンは使わず、セロテープなどで貼り付けます。
これは、忌明けまで行います。
忌明けと同時に、白い紙を取り除き、封印を解除します。

この期間中は、神棚の扉も閉めておきます。
お供え、お神酒も、礼拝も、やりません。
神棚は、小さな神社と考えられていますから、神社と同じように扱っています。

死のけがれが神棚に入り込まないように、という意味です。
こういった意味合いもあり、神棚封じは本来喪家ではなく第三者が行うべき、とされてきました。
身内も「気枯れ」の状態にある、と考えられていたのですね。

とはいえ、最近では家族が神棚封じをやる、という場合もあります。
時代とともに少しずつ変わっていく儀式ですが、本来の意味も覚えておくとよいのではないでしょうか。

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