‘葬儀 豆知識’

ご臨終 末期の水

「末期の水」についてお話します。
末期の水、とは、新しい筆や、箸の先に脱脂綿をまいたものに水を含ませ、
ご遺体の口元を、水で潤すことをいいます。

死に水を取る、との言葉を使うこともあります。

亡くなられた方の命がよみがえってほしい、と、願う、
遺族の心を表した儀式ともいえます。

むかしはご臨終の間際に行いましたが、
今は、息を引き取ったのちに行うようになっています。

末期の水は、
一般的には、喪主、血縁の近い方、という順で行います。
配偶者、子、両親、兄弟姉妹、子の配偶者、孫の順です。

ご遺影について

祭壇の中央に飾るご遺影は、故人が気に入っていた写真の中から、
亡くなった年齢にできるだけ近いものを選びましょう。
正面を向いているものがよいでしょう。

故人の人柄がよくわかる、にっこりとほほ笑んだ写真を選びます。
以前はご遺影は白黒でしたが、現在ではカラー写真が多いです。

小さな写真でも葬儀社で引き延ばしをします。

突然のことで、写真が見つからないこともあります。

ご遺影のためということではありませんが、
生前ご家族でポートレートを撮っておくのもいいのではないでしょうか?

その中でお気に入りの1枚を見つけておくといいですね。

枕飾り

ご遺体を安置すると、枕元に台を用意します。台は白木でできていたり、白い布を掛けたりします。
枕飾りとは、台の上に並べた飾りのことです。

まず、燭台、香炉、花瓶を飾ります。これを『三具足・・みつぐそく』といいます。

燭台には、ろうそくを立てます。
香炉には、お線香を1本たて、花瓶には、『しきみ』を一歩うんさします。

しきみ、は、佛前草とも呼ばれます。
古くから、仏様に供える花とされています。花は白く、小さな細い花弁をもちます。
もし、しきみがない場合には、菊、または、ゆりや水仙を飾ることもあります。

三具足のほかには、鈴、水(湯飲み茶わん、もしくはコップに入れて)、一膳飯、枕団子を置きます。

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